IRAN

 宗教国家イラン。当時、ビザ無しで入国できたのは先進国では日本だけで、インドで会ったドイツ人ライダーに後で聞いたら、1週間のトランジットビザしかくれず、強制両替もあったそうです。もちろんアメリカ人は入国不可。パキスタンではなんとか高級ホテルのバーでだけOKだった酒もダメ。ポルノ、ドラッグは当然全くの御法度。ヘタすりゃ死刑です。一番待遇の良い日本人でさえ入国の際の荷物検査は、インドのようにワイロこそ要求してこないものの徹底的でした。
 何とガイドブックに小さく載っていた水着の写真を見つけた税関員、何人か集まって20分の協議の末、破かれたのです。その時「 ダメだ、この国!」と思ったものです。
 そんなこんなで頭が爆発寸前になりながら、やっと3時間もかけて通関しました。この当時、イラン・イラク戦争真っ直中。国境付近の国道には数キロおきに検問所があり、開いていたゲートを通り過ぎた直後、威嚇発砲され、目を三角にして安全装置を外した銃を構えた兵士にぐるりと囲まれ、寿命が3日ほど縮まりましたが、無事イランの旅が始まりました。

 

唯一マトモだったイミグレーション職員。税関敷地内で撮影させてくれた。

ZAHDAN

国境から離れると兵隊の顔も穏やかになった。この時貰ったイスラム教の数珠はこの後、
旅が終わるまでバイクのキーホルダーとなった。
全くの無事で完走できたのはアッラーの神のおかげか・・・。
ちなみに、兵士の初任給は、何とコーラ数本分にしかならないという。

 

IR3

砂漠地帯を走っていたら、真っ黒な壁のような砂嵐が近づいてきた。壁に突入すると辺りは真っ暗になり、
砂と雨が吹き荒れた。それが数分続き、突然嘘のように空が元の明るさに戻った。

SHIRAZ

IR7

シラーズの入り口にあった通称 “ ホメイニ門 ”。イスラム教では絵、写真等の偶像崇拝を
禁止しているのだが、ホメイニさんだけは別らしい。左の顔はハメネイさん。
以前新聞ではハメナイ師、と表記していたがイスラムの坊さんだけに、
ハメない師、じゃまずかったのかしら?

PERSEPOLIS

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2500年ほど前、アケメネス朝ペルシャのダリウス王によって建てられた宮殿。
その200年ほど後、アレキサンダーによって破壊された。
イマジネーションが乏しく、当時の風景は目に浮かばなかったが、ここを歩いていたらなぜか、
たとえ帰れなくなってもタイムスリップして栄華を誇った頃に行き、ここで暮らしてみたいと思った。
ただし国賓として迎えてくれたら、だが。奴隷だったらイヤだもん。


IR6

ペルセポリスから数10キロ行ったところにパサルガダェという遺跡がある。
これは “ キュロスの墓 ” と呼ばれるもの。

 

ESFAHAN

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ペルシャ帝国の頃 “世界の半分” と言われたほどを繁栄した古都がここ。イランの京都、
といったところだ。美しいモスクが多い。左はマスジュテ・イマーム。中はマスジュテ・ジョメ。
右はその裏に続く最も古い日干しレンガ作りのモスク。かつてジンギスカンが本部に使ったという。

 

 当時戦時中だったこの国では対ドル闇レートが20倍近くあり、100ドルを交換したら札束がどさっときて驚きました。更に驚いたのは、ガソリン。産油国である、ということを差し引いても何とリッター3円!行く先々で一番高いホテルに泊まりましたがテヘランで一番高い「 ホマホテル 」( 元シュラトン!)でも何と二千円ほど。地方ではせいぜい千円です。
 後にも先にもこんな贅沢旅行ができたのはこの国だけでした。ただし、ホテルのプールは男ばかりで泳ぐ気がしないし、外を歩いても観光客はおらず、何となく殺伐としていました。何せ男女交際禁止、肌を出すこと禁止、浮気したら死刑、の国なのです。そういえば、カスピ海の水浴場は銭湯のように男女別でした。
 敵対しているアメリカのTシャツなんか着ていたら間違いなく殺される、という雰囲気。ウロウロしていると必ず秘密警察に付きまとわれ、いつ連れて行かれるか、とヒヤヒヤもんでした。写真を撮るのも勇気が要ります。なにせ、こういう国では、カメラを持った外国人=スパイなのです。

TEHRAN

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DOWN  WITH USA! と至る所に書いてあるほどアメリカ嫌いな国だが、
白バイ( 後ろの黒いヤツ )はハーレー、パトカー( 左側 )もアメ車で米ドル大好き、という国でもある。
坊主憎けりゃ・・・という諺はこの国にはないらしい。


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テヘランのバザール。( 中 )は日本でいう居酒屋。ただし酒は一切無く、
お茶を飲みながら水タバコを吸うだけ。当然女性は入れない。
右はホマホテル最上階、NHKテヘラン支局から撮った雷。この頃時々イラクからスカッドミサイルが
飛んで来ていたが私の滞在中は飛んで来なかった。NHKの二村さん、お世話になりました。


IR.F          WHAT  IS   IRAN?

 イスラム国家とは凄いものである。前記したように酒、裸はもちろん禁止だが、肌を出すのも御法度。男の私でさえ一度短パンTシャツで歩いていたら怒られた。女なら、顔と手以外の肌を出すことは勿論、体の線の出る服、髪の毛を出すことも禁止なのだ。
 しかもレストラン、学校、バス、等全部男女別。男女交際も禁止。家族以外の女と歩いていただけで逮捕( 身分証明書には本人と家族の証明写真が貼ってある )。浮気したら死刑( ただし女房だけ、ダンナの場合はムチ打ちの刑 )なのだ。
 遺跡は凄く、食い物も美味かった( 特に黒海沿岸のチョロカバブ、原産地であるメロンとザクロは世界一 )が、イラン人の多くを最後まで好きになれなかった。能書きばかりで行動を伴わない。高級ホテルの従業員にしてしかり。テヘランで信号待ちをしているところに後ろから車をぶつけられた時も、降りてきたオヤジ、バイクを起こすのを手伝うでもなく周りの人に向かって演説を始めたのだ。いかにオレは悪くないか、を延々言っているようでムカッときてぶっ飛ばした。
 一事が万事こんな調子。この国で一番偉かったホメイニさんですら、かつて亡命を受け入れてくれたフランスのことを後になって『 アメリカと同じ悪の手先 』と、恩を仇で返すくらいだからしょうがない。ホメイニさんが死んで、少しは変わりつつあるようだが、どうなっていくことやら。

TO  TURKEY

 
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