今のところ出発地のブエノスアイレスからチリのサンチアゴまでですが写真は95枚になりました。
 また、新しいスキャナーのおかげで写真は劇的に綺麗になりました。全てクリックすると横800ピクセルで見ることが出来ますが、80K前後に圧縮してありますので割と軽く見ることが出来ると思います。またもや長文で、コロンビア脱出まで延々続く南米編は、原稿用紙200枚は軽く突破しそう、らしいです。メンドーだったら写真だけでも見てね!


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5番目の大陸、南米へ

 南アフリカ、ヨハネスブルグを飛び立ったヴァリクブラジルエアーのボーイング747は、早朝、朝靄に煙るブラジル、サンパウロに舞い降りた。
 機中ではなぜか台湾のオバチャン、オッサンの団体が乗っていて(南アは台湾の数少ない友好国だからか。そこからブラジルへ行くと言うことはお金持ちの世界一周ツアーなのだろう)あーでもない、こーでもないととんでもなくうるさく、(ちなみに目撃したツアーで最もうるさいのは香港・台湾・コリアの団体で、それに比べたら日本の農協ツアーなんか可愛いものだ。その他ではイタリア人がうるさい)おまけに機内食は口に合わなかったのか国から持ち込んだのだろう、カップラーメンが遅くまで機内を飛び交い、悶々とした夜を過ごし、少々寝不足の眼で高度を下げる飛行機の窓から外の景色を眺めた。
 生まれて始めての南米大陸が目の前にある。出発寸前までここで降りて走り出す予定だったのだが、ビザの条件がウルサく、ブラジルを諦めてビザのいらないアルゼンチンを南米のスタートの国とすることに決めていた。
 トランジットルームに通され、アルゼンチンへの飛行機を待つ。周りには知り合いはもちろん日本人さえ一人もいない。こういう時は思わず、遠くへ来てしまったものだ、とつくずく思う。特に長い間バイクで旅をして来て、たまに飛行機に乗り、知らない所に他人の力で運ばれてくるとなると尚更だ。長い一人旅を続けてきて他人が信用できなくなっているからか、バイクに跨っていないと不安になるのか、いすれにせよ落ち着かない。
 通り過ぎる人々や窓の外の景色を眺めながら数ヶ月後に訪れるであろうこの国と、初めて足を踏み入れる南アメリカ大陸に思いを馳せる。空港とは不思議な所で、特に初めての空港に降り立つと、世界一周に旅立った日と同じ、期待と不安が混じった不思議な気分にさせてくれる。そうするうち日は昇り、周りが慌ただしくなってきて再び機中の人となった。
 南アメリカ大陸の第一歩、ブエノスアイレスはサンパウロから乗り換えて南下すること約2時間半で着く。茶色に濁る、海のような、東京湾よりはるかに広いラプラタ川河口を眼下に見ながら飛行機が高度を下げてゆくと、目的地ブエノスアイレスはもうすぐそこだ。
 窓からビルが立ち並ぶ大きな街が見えてきた。思っていたよりずっと大きい。今まで走ってきたアフリカには無かった程の街の広がりが見える。そして、飛行機は大きく旋回し、南米の旅、スタートの地に降り立った。